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5月最終日

本日の営業終了までまだお時間は御座いますが

ご来店くださいました皆様、心よりお礼申し上げます。

本当にどうも有難う御座います。

 

・・・

5月も最終日です。

1年、12ヶ月の内5ヶ月が終わったと言うことです。

と言いましても

これでは今ひとつピンとこないので

あえてわかりやすく別の例えを用いて表現します。

2年の内の10ヶ月、

4年の内の20ヶ月、

つまりは

『大学生活4年間のうち20ヶ月が終わってしまった』

と言うことです。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

◯県△市出身のA君は

無事に大学に入学したものの

学校ではなかなか友達ができずにいましたが

週末ごとにネオンの光に吸い寄せられるように

何をするともなく繁華街へ足を運んでいました。

そんな中で

なんとなく馴染みの店もでき

なんとなく挨拶を交わす友人とも呼べなくはないような存在もでき

徐々にしかし確実に

誘惑の多い巨大都市東京の罪に絡め取られ

底知れない無数の人々の欲望に溺れて行くのでした。

もはや上京する前までのストイックな上昇志向を持ったA君は

そこにはいませんでした。

高校までの成功体験、過去の栄光という虚像で自らを縛り

アイデンティティを見失い

アルコールと借金まみれの生活を送るようになったA君は

当然ながら大学への出席日数は足りず留年。

何度か意を決して生活を改めようとするも

堕ちた人間はそう変われない、

自分に都合のいい解釈と言い訳をして

結局元の破綻した日常に戻る、

否、

以前にもましてその自堕落っぷりは加速していくのでした。

上京2年目、季節は過ぎて夏、

学校も夏休みに入り、学生で賑わう街も閑散としています。

A君の部屋は学校から20分歩いた築53年の古アパートです。

エアコンがないので部屋の温度は40度を越えるため

部屋にいることができず

お金もないので日中は公立の図書館で涼をとるのが日課となっていました。

いつものように図書館でうつらうつらしていたら

かつては同級生、

今では一学年上の先輩となったB君を見かけます。

B君も同じ地方都市出身の若者でしたが実家がお医者さんらしく

入学まもない頃にいくつか交わした会話の端々から

嫌味のない裕福な育ちをしたであろう性格を知ることが出来ました。

いわゆる良いやつ。

涼しげな白いシャツが眩しかった。

B君はこれまたかつては同級生であった今は一学年先輩となった

C子さんと一緒でした。

B君も見つめながら溢れるその笑顔、

口元から微かに覗くその歯はB君のシャツと同じ白さでした。

図書館で親しげな空気を醸しつつ肩を並べて勉強するその姿は

A君の世界にはもはや存在するものではありませんでした。

アルハズダッタセカイ・・・

効きすぎたエアコンのせいではないであろう

全身の血と肉が凍ってしまうような感覚に襲われ

二人にその姿を見られないように

その場から逃げるように立ち去った。

『俺はどんな顔をしていただろうか』

『二人から見た俺はどんなだろう』

『何がいけないのか』

『俺と何が違うのか』

『どこで間違えたのか』

茹るような暑さの中

西日がさすアパートのベニヤのうすい扉を見た時に

視界がぼやける。

こみ上げる。

溢れる。

何かが壊れる音がした。

僕は泣いた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と言う

入学して留年して夏休みに

かつては同級生であった人らに出会う

その期間が16ヶ月ですから

それにあと4ヶ月足せば20ヶ月、

大学生活のうちの20ヶ月と言うのは

そう言う時間なのです。

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