初の心霊体験 〜麻布怪談〜

 

これから語る事は

昨夜、私の身に起きた本当の話です・・・

 

 

ー夜半ー

ただなら寒さで目が覚める。

 

ー直感ー

ぼんやりとしてはいるものの

何故だか目を開けてはいけないと

訴えかけてくるものがある。

 

閉じた瞼の下で眼球を動かす

動く。

両手足の指。

動く。

問題はない。

体が動かせることは確認した。

意識もしっかりとして来た。

それにしても何だ、この寒さは一体・・・。

 

ただならぬ空気の中

直感に従い、目を閉じた状態で

枕元のスマホを探す。

・・・

掴んだ。

 

私の部屋は広くない。

目を開ければ

全てが部屋の隅まで見えてしまうほどの広さ。

うつ伏せに体勢を変え

他に何も視界に入らないように注意し

うっすらと目を開け画面を確認する。

 

午前2時。

丑三つ時。

 

嗚呼、そうか。

そう言うことなのか。

ついにその時が来た。

人生初の心霊体験。

 

どうしたものか？

と言う考えが頭をよぎるが

同時に

それが下らない問いだと気づく。

 

未知の事なのだから

考えたって分からない。

分からない事なのだから

考えたって仕方がない。

怖いのか

怖くないのか

体験してみない事には何も分からない。

これも貴重な体験だと

意を決してゆっくりと振り返る。

 

・・・

すると

そこには

鮮やかな緑色の光を発するものが・・・

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エアコンの電源ランプ。

20℃の強！

寒っ！！！

 

 

オチまで寒い夏の夜の出来事。

 

 

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