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苦悩

・・・

雨は止んだものの

空を覆う雲は厚く

気温は

男の気分を表しているかのように

依然として低いままであった。

 

ダウンジャケットのポケットに

両手を入れ肩をすぼめながら

緩やかな坂道を一人歩む。

 

寒さのせいだろうか

いつもよりは人通りも少ない。

停留所に停まるバスの排気は

乾いた音を立てていた。

 

『どちらがいいのだろう?』

意識もせず

自分の口から自然と洩れた言葉に

男は苦笑した。

 

『その時その場の判断で決断を下せばいい』

 

ほんの数分前に

そう考えて

歩き始めたにもかかわらず

今またすぐに

同じ問題に囚われている自分が

滑稽に思えたからである。

 

男の頭を占有する悩みは

今の彼にとっては

両立出来るものではなかった。

それだけの器が自分にはないという事は

彼自身が十分に理解するところであったし

事実、その通りなのであった。

 

『どちらがいいのだろう?』

 

そんな悩みを

心の中で弄びながら

男は遂に目的地に辿り着いた。

途端

不意に襲う衝撃。

 

男が目にしたものは

定休日の貼り紙であった。

 

風が吹き抜ける。

 

溜息。

落涙。

寂寥。

 

拳を握りしめ

悲しみに打ち震え

見上げた先には

今にも落ちて来そうな空が

漠々と広がるのみであった。

 

『どちらがいいのだろう?』

『ロースとヒレ、どちらにしよう?』

 

~完~

 

まとめると

 

今日、

トンカツを食べようと思ってたんですが

定休日でした

ってこと。

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